総務部

総務部奮闘記 Vol.20 【経理的ミニクイズ】

こんにちは、総務の人見です。

高校生や大学生の方に企業訪問いただく際、建築現場や工場、オフィスなどをご案内しています。

普段見ることのできない建築現場へ入場し、職人さんからお話しを聞いたり、設計士と一緒に完成した建物を見学いただいたりしています。

オフィスでは学生さん目線で気になる事を聞いていただく事で、建築・不動産業界のリアルな部分について触れていただいています。

そこでは少し珍しいかと思いますが、総務部についても簡単にご紹介しています。技術者や営業職とは違い、あまり日のあたらない部署になるので、気分転換に「ミニクイズ」を出すことにしています。 

ということで、いきなりですがここでクイズです。

 

あなたは材木屋さんの社長です。

ヒノキを1本仕入れるのに60円掛かり、それを1本100円で販売しています。今月は10本販売することができました。この会社を経営するために、水道光熱費や賃料などの固定費として、毎月300円掛かっています。

つまり今月の儲けは、売上1,000円から仕入原価600円を差し引くと、粗利総額は400円です。そこから固定費300円を差し引き、残った100円がこの会社の利益というわけです。

 

さてここで問題です。

もしこの会社の売上が10%ダウンした場合、利益はいくらになるでしょうか?

(※ちなみに、前回お越しいただいた高校生の正解率は20%でした!)

ここで特別大ヒント。図で表すとこんな形になります。

ここまできたらもうお分かりですね。そうです。正解は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか。あたっていましたか?ここで答え合わせをしていきましょう!

90円と答えた方は、恐らくこんな風に考えたのではないでしょうか?

売上が10%ダウンしたので、利益も10%ダウンする。営業マンの方に多い発想だと言われています。売上が落ちたぶんだけ、利益も同じ割合で落ちるというイメージですね。でもそうではありません。

 

次に60円と答えた方、恐らくこんな風にイメージされたかと思います。

売上が10%ダウンしたから、売上原価も10%ダウンする、販売数が減るというイメージで、図で表すと下の様な形ですね。

これは経理をされている方に多い発想と言われています。会計を意識すると「売上だけでなく原価も連動して計算せねば」と思いますもんね。でもこれも実は不正解です。

 

次に0円と答えた方、売上が10%ダウンという事は、売上が1,000円から900円になるよね、というイメージで図で表すと下の様になります。

 

10%値引きしただけで、なんと利益は0円になってしまいます。これは経営者の方に多い発想と言われていますが、これも実は不正解です。

 

そして最後に「わからない」と答えた方、実はその通りなんです。さすがです。

上記はどれも同じく売上が10%ダウン(1,000円から900円へダウン)しています。でも、その原因は販売数が減ったからなのか、それとも営業マンが売上を確保するために「値引き」をしたからなのかなど、それだけでも会社に残る利益は大きく変わってくるんですね。

少し意地悪な問題でしたが、これは決算書の売上だけを見ても、本当の意味での収益構造は分からないということなんです。大切なことは、売上だけにとらわれず、提供する商品やサービスに付加価値をつけて、しっかり利益を残していくことが、とても大事なんだなぁと思っていただけたら幸いです。

 

総務 人見

 

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