お客様の声
11.12007
第15回 人見建設I君へ
教員 佐野 裕基 様 (ねっとわーく京都21 2007年11月号より)
人見建設さんの社内教育のタマモノなのか、単に変わっているだけなのか、君の物件紹介は他の業者とは一味も二味も違っていました。
「この物件、琵琶湖に近いしおもしろいやろ。毎日魚釣りできるで」
「おもしろい」とはどういう意味!?
君の事を確かに釣りの師匠と仰いでいるし、一緒に海で釣りをしているとき「こんな風に釣りが家の近くでできたらいいなぁ」なんて言ったことはあるかもしれないけど、人が一生に一度の買物の決心をしている時に何という緊張感のない言葉(セリフ)。そしてさらに追い打ちをかけるように、この物件を断ったとき君は「やっぱりアカン?佐野君なら気に入るかもしれんと思ったのにな」と・・・。「やっぱり」断られる。「気に入るかもしれん」、曖昧な物件を中学時代からの友人とはいえ客に紹介しないでよ。
住宅を購入しようと決めた時、中学時代からの友人である君には一応真っ先に連絡を入れました。しかし「家を買うなら地元の業者がいい」と現役時代は不動産業に携わっていた父が言っていたのを受け、実は近くにあるいくつかの業者にもメールや電話で連絡を取っていたのです。そしてそれらの業者はどこも大変に親切に立ち会ってくれるし、私のあまりにも素人的な質問にもきちんと丁寧に答えてくれます。ただ皆さん口が達者過ぎて、そんな迷いの中、どんな家に住むのがいいのか話を聞き勉強させてもらうつもりで、もういちど君に連絡しました。そうしたら、すぐにFAXと手紙を送ってくれましたね。その中に例の「おもしろい」物件もあったわけです。
結局君の紹介してくれた、駅に近い「普通の」物件に決めたわけですが、様々な打ち合わせをしているとき、やはり君の勤める人見建設さんがそこらの業者と一味違う事を確信しました。私が心配した耐震構造について非常に熱く語って下さったり、儲けよりも本当に私に必要な工事のみを進めてくれたり、1年前に偶然起こった病気でローンが通らなかったのを何とかしようと仕事そっちのけで走り回ってくれたり、さらには家の手抜きを見抜きそれを平気で私に明かしてくれたり・・・(注:正確には、アプローチにきれいな石が並べてあるので喜んでいたら、これはお客様のためにわざわざ置かれたのではなく、職人さんが作業しやすいようにと置かれたものですよ、と教えてもらいました。手抜きではありません)。
そんな姿を目の当たりにし、本当に『人』そして『家』を大事にして自分の仕事にこだわりを持っておられるんだなぁと感じ、物件についての相談を君や専務とするのが楽しくてしかたありませんでした。最初に紹介してもらった「おもしろい」物件のことも、私の住む家をイメージして真剣に選んでくれていたのでしょう。 たとえ安く小さいものでも買い物は楽しいものです。今回の大きな買い物はその大きさに比例をして非常に楽しく良い思い出となっています。そのただでさえ楽しい思い出作りを君や人見建設の皆様と一緒にできてとても幸せでした。今でも嫁と2人で1日に1回は「いい家だなぁ」と言い合うくらいです。もしもういちど機会があれば、今度は迷うことなく君に担当をお願いするでしょう。本当にありがとうございました。