お客様の声
7.12008
第21回 ついのすみか
井田 史子 様 (ねっとわーく京都21 2008年7月号より)
古いマンションのリフォームの為に人見さんをおたずねしました。12年程前、美山に老後の為の小さな家を建てた時、とても親切にして頂きました。美山の工務店を使わないといけない、と言うのに、希望の輸入の建具を揃えて下さったのです。
いつか、何かの時、仕事をお願いしようと思い思いしてたので・・・
畳はいらない、床はムクの檜のフローリングにして、間仕切りはかためて、一枚に重なる様に、窓は結露しない様に、外の音がきこえない様に、多い注文でした。マンションからは窓はさわってはいけない、と言うので、中にもう一つ窓枠を作り、ペアガラスを入れたらよい、と言う事でリフォームが始まりました。
女の私のグチグチと言うのをよく理解してもらえて、フローリングも明るく 暖かく、暗かったマンションが 本当に明るく快適になりました。
アトリエにした一室も、押入の棚も、外の飾り棚も、何もかも、わぁ これはいい と思う事ばかり・・・思っていた何倍も良い住まいになりました。
外出しても、帰って来るのが楽しいマンションになりました。息子にそう言うと「それきいて、ホッとした。よかった、よかった」と喜んでくれました。
友達が来て「貴方らしいマンションになったわね」、私らしいって何だろうと思い思い毎日を暮しています。
主人と二人で住む家を美山に建てて、しばらく休日をすごし、それはそれなりに、充分楽しかったり、嬉しくもあったのですが・・・
その主人が癌で亡くなり、泣いてばかりいる毎日に 子供達が少しでも、元気になればとすすめてくれたマンション購入、リフォームでした。
元気で 二人で暮らせたら どんなによかったかと思わない日はありません。それだけがここのマンションの悲しい事です。