お客様の声
7.12012
第62回 住み続ける人のことを考えた仕事
片山 容子 様 (ねっとわーく京都21 2012年7月号より)
私たち家族が人見建設さんと出会ったのは、10年以上も前のことになります。カウンターの高さに始まり、階段の手すり、実家のバリアフリー大改造まで、「さすが!」と思わせるアイデアのオンパレードと、介護で滅入っている心に元気をもらえるものでした。
初めから、人見建設さんに出会っていたら・・・・。私と両親は過去に某工務店に手痛い思いをしていました。
小さな修繕工事でした。年老いた両親に頼まれ、まだ幼い子と仕事を抱えた私はこの工務店を紹介しました。その小修繕は難なく終ったのですが、その後私の知らない間に工務店の方から「これは直しておかないと」と言われ、水回りを修理してもらったとかで驚くほどの高額の支払いをしていました。それは、自分たちの老後の資金の大半だったようですが、私がそれを知ったのは、ずっと後になってからです。
母が、くも膜下出血で寝たきりとなり、ひどく不便な中で、母の在宅介護が始まりました。その疲れからもあったのでしょう、父はその後1年でガンを宣告されました。そんな窮地の中、実家をやっとバリアフリーに改築する決心を父がしました。「母の障害保険がおりたから」、娘の私に経済的な負担をかけたくなかったのだというのです。改築は、人見建設さんにお願いして「障害保険金で賄える範囲で」と無理なお願いも含めて、やってもらいました。
完成した家を見た父の喜びようは、いうまでもありません。今、その家には妹家族が心地よく住んでいます。その場だけでない、住み続ける人のことを考えた仕事だったんだなあと、感動しています。