お客様の声
7.12013
第72回 思わぬ展開
中村 克己 様 (ねっとわーく京都21 2013年7月号より)
おそらく昭和初期に建てられた平屋の連棟を前の持ち主が器用に改造を加えた2階建、前の道幅は狭く私有道路、境界目一杯に建てられた20坪弱の程度は良いとは言えず、通勤通学の利便性と安さだけにひかれて、30年ほど前に人見建設の斡旋で破格値で購入した。
「いずれ建て替えか引っ越しするか」とのおもいで、修繕は日曜大工ですまし、それなりに自己満足はしてきたが、魚を焼けば煙が部屋に残ったまま、夏はトタン屋根の灼熱地獄、雨音はしゃべり声より高く、冬は暗くすきま風が厳しいが、それを凌げばまずまずだった。
5年ほど前から天井裏に雨漏りのかすかな音がしてきた。昨今の異常気象の天変地異で屋根は焦げ、雨漏りは足下まで迫り出した。建て替えや引っ越しは経済的理由で頓挫しているので、なじみの人見建設に相談をかけた。
「梅雨どきまでに修繕したい」との依頼に、年末に下見と見積もり、正月明けから工事にかかれるとの話、なんと手際の良いことかと感心をし安心をしました。下見を繰り返し、近所に迷惑ならない工法で、耐震性に優れ断熱と通気性を考慮した屋根材料と構造に変え、暗く寒い部屋に新素材を用いて明り取りを設けた。屋根裏に収納スペースを設け、屋根のメンテナンスもしやすくし、さらに一階の台所の排煙と通気も兼ねた屋根に生まれ変わった。
素人では思いつかないアイデアと、安心快適に住み続けられるようにとの町の大工さんの思いに厚く感謝しました。