第８８回　　「住み慣れた新築の家」のように快適に

深津　猛夫 　様 　　（ねっとわーく京都２１　２０１５年３月号より）

　築３９年の我が古家の改造を思い立ったのは、近年多発している地震対策で、耐震補強工事の必要性を感じてのことであった。おりしも、妻から定年退職の時以来、冬寒く暮らしにくい我家の建て替えを考えるよう、強く迫られていた。
　友人からの紹介で、人見建設さんを訪ねたのが、大改造の始まりであった。先ず宇治市の補助を受け、耐震診断を人見建設の建築士さんに実施して頂いた。その結果に加え、妻の要望で風呂場、トイレ、キッチン等水回りの大改造希望を、担当頂いた人見建設の一級建築士小谷さんに伝えたところ、こちらが慌てる程早く第一次設計図案を提示して頂けた。
　ここからが妻との激論戦の始まりで、結局、コンセプトを老後の“終の住処”とすることで一致できた。そこでまず、風呂場を広くし、トイレ、キッチンとダイニングを一新し、車椅子で移動容易な段差なしの生活空間を確保することとした。一方で、孤立していた1階の和室を、当面は客間として、何時かは寝たきり部屋にできるよう、居間へ直接出入りできる通用口を新設することとした。
　また、夜間電力を使う常時暖房器を設置するため、家の断熱性能を上げる徹底した補強工事をお願いした。さらに欲が出て、外観を良くするために、壁、屋根、ガレージ等をも一新することとした。
　我々の思い付きで度々の設計追加変更にも嫌な顔一つすることなく期待以上の対応を頂いた人見建設小谷さんに、心よりお礼申し上げます。おかげさまで、改築を完成した我家に、現在、“住み慣れた新築の家”のように快適に暮らしております。