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第97回 人見建設さん、出番ですね

西京区・小林竜雄 様   (ねっとわーく京都21 2016年1月号より)

 「京都が京都でなくなる」…そんな声が最近聞こえます。
 先日、京都市右京区の世界遺産・仁和寺、その重要文化財の二王門から約20メートル離れた土地で進んでいた24時間営業のガソリンスタンドとコンビニの建設計画が中止と報じられました。「地域の理解を得られない」として断念したとのこと。世界遺産を守るためのバッファゾーン(緩衝地帯)にある土地で、仁和寺や地域住民は9月に計画の撤回を求めて京都簡裁に調停を申し立てていました。
 世界遺産をめぐっては、左京区・糺の森下鴨神社のバッファゾ-ンにマンション建設、コアゾ-ン(中心部分)に大型倉庫建設という下鴨神社の計画が大きな問題となっていますし、中京区の二条城で、京都市が大型観光バス用駐車場を新設するため敷地内のサクラなど約130本の樹木を伐採する計画がこれまた大問題になっています。
 京都には17の世界遺産があり、うち15が京都市内にあります。ユネスコの世界遺産は、世界中の人々で共有し次の世代へ残すべきいわば『たからもの』。しっかり次の世代へ継承する責任が私たちに課されています。
 京都の景観についても然りです。高さ規制などを強化した新景観政策(2007年)が効果を発揮するのは、建物の建て替えが一巡してから。30年、50年先を見据えた政策です。いま、開発ありきで規制緩和が進められていますが、場当たり的、近視眼的な規制緩和はそもそもの考え方として相容れません。
 開発と保全を含めたまちづくりの問題は難しい課題ですが、30年、50年先の京都のまちをどのように考えるのか、いまの京都をどのように残し、どのようなまちをつくっていくのか、そうした議論に地域の住民が参加し、決定していく―トップダウンではなく、住民自治を貫くことが肝要ではないでしょうか。
 その意味で、地域に根ざした建設会社がプロとして様々な発信をしていくことは大切ですし、そのことを通じて地域のコミュニティをさらに活性化することも期待されます。
 人見建設さん、出番ですね。

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