社長のこだわり
7.52016
技術の継承
入社6年目の若手大工さんが、木造住宅の墨付けをしている姿です。
近年、工場での機械加工(プレカット)の需要が増え、墨付け・手刻みが出来ない大工さんが多くなってきております。
私が業界に入った頃は、ベテラン大工さんによる指導のもと、墨付け・刻み、建方、造作といったサイクルで何度も身体で覚え、大工見習いから半人前、そして一人前の大工として頼もしく成長してくれました。
昔は見て盗めというやり方でしたが、今の時代はそうはいかないので、まず一緒にやってみて、そして一人でやらせて、駄目ならまた一緒にやるという繰り返しで、手を動かして経験させることで、失敗した原因を本人が実感して上達していくものです。
古い家屋では、柱が傾いていたり、足元が傷んでいたりと・・・大工さんがいなくなっては世の中が困ってしまう。
日本の気候風土にあった在来工法の住宅を建てられる大工は今後も必要だと思います。
使命感を持って、今後も若手大工さんの成長を見守っていきたいです。