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52歳の誕生日を迎えて

 私事ですが12月2日の誕生日、第13回伊豆大島マラソンに出場し人生初のフルマラソン完走することができました。

 なぜチャレンジしたのか、、、2019年2月、地元京都マラソンに出場し練習不足・ペース配分もできず35km地点で第7関門に引っ掛かりリタイヤしました。翌年のマラソン大会はエントリーもせずコロナ禍でのマラソン中止、それからずっと走り切れなかった自分自身に引っ掛かりがありました。

 誕生日に初完走できたら面白いのではと思い、この日に大会が行われる伊豆大島を一周するフルマラソンにエントリーしました。最大標高差365m・獲得標高785m ― アップダウンが激しくフラットな道がほとんどないということを事前に把握はしていました。決心してから完走目指して練習しましたのでどれくらいキツいのかは走ってみて体感してみようと思いました。 
 変化に富んだ、といえば聞こえは良いのですが、容赦なくハードな坂道を繰り返すコースで文字通り山あり谷ありでした。まるで僕の人生さながらではないか?と妙な親和性を覚えました。
 そんな中で、印象に残ったことは島民の皆さんがとてもあたたかかったことです。ご自宅の前からお年寄りの方や子どもたち、島の大人たちが仕事中に手を止めてこちらに向かって手を振ったり拍手を送って励ましてくれました。誰がどこで生まれたかとか、どのような過去を持っているかに関係なく、大島に住む人達はひとり一人のランナーに向かって平等にあたたかいエールを送ってくれます。とりわけアップダウンでは足が言うことをきかなくなり歩かざるを得なかったのですが、通りすがりの島民の方達までも声をかけてくれてチカラをもらいました。27.5km地点にある波浮港見晴台(はぶみなとみはらしだい)でふるまわれた婦人会手作りのおにぎりも疲れきったランナー達のお腹。気持ち。身体。満足させてくれました。食べるという行為が生きることにダイレクトに結びついていることを思い出させてくれたという意味で、生涯忘れることはないと思います。
 そしてこのマラソンで学んだことは、アップダウンの激しいコース、ペース配分が非常に大切だと思いました。事業と同じで計画を立てて実行に移す。諦めずに無理はせずとも立ち止まらず着実に前へ進む事をあらためて気付く52歳の誕生日となりました。

 師走になり、世間もあわただしくなってきました。皆さまどうぞ良い年末をお過ごしください。

 写真は36km地点、快晴のなか地層大切断面(通称バームクーヘン)をバックに笑ってはいますが片足あげてのポーズ取るのもキツかった(笑)

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