相談役コラム

会長コラム ~同人誌『飛翔』に投稿したコラム集~
  1. 新居に住んで

     前号の服部朝子さんの「裏の畑で考えた」を拝読して考えさせられた。私の初めての畑造りのなんと安易なことかと。園芸店で出来上がりのポット苗と、種から育てたいと考えた品種の原産地表示をみるとアメリカはおろかチリ等世界各地である。たぶんモンサントの遺伝子操作がされたものもあろう。...続きを読む ≫

  2. 庭づくり

     家づくり最終の話は庭について書くことにした。これまで連続で書いてきたが、実はこの家、私の終の住み処である。 入り口ガレージは、赤さびまじり厚さ6㎝の白御影石一枚30㎏を、社員のW、M両君がじつに240枚を敷き並べてくれた。...続きを読む ≫

  3. 造作仕事

     前回の続きを書かせていただく。 銘木在庫材の中から床柱は迷ったが、4寸の北山しぼ磨丸太を使わせてもらった。床柱が決まったら京町屋の伝統的な造りにしていくことになる。 座敷の一間床(とこ)天井は、平成29年で伐採終了した四国山奥の魚梁瀬(やなせ)赤杉の4分厚の杢目出し一枚板を張った。...続きを読む ≫

  4. 上棟

     9月の大安を選んで、クレーン車を呼んで2日掛かりの建て方をした。2日目の夕刻には構造部材は棟まで建ち上っていった。 上棟式※は経費節減で神主の代りに、私が取り仕切った。...続きを読む ≫

  5. 手仕事の継承

     近ごろの木造住宅は、ほとんどがプレカット工場で機械加工されて現場に搬入され組み上がる。プレ工場では一軒の構造材である土台や柱や横架材である梁や屋根材、筋かい等のはがら材等構造材が、一日もかからない速さで工場で加工されて、現場に搬入されていく。...続きを読む ≫

  6. 親の空き家の整理依頼

    「親の家を処分したいので」とお電話を頂いたのは今から2年前の7月、得意先名簿には2017年3月物干し場波板張り替え、とありましたが記憶が定かでない女性からのご連絡でした。親御さん宅の所在番地をお聞きして机上調査をすませ翌日訪問させていただくと、街道沿いの古い民家でした。...続きを読む ≫

  7. 円安下の不動産購入

    コロナ蔓延が長引く中、1ドル150円と90年バブル終焉の32年前水準になった。貿易収支は半期で11兆円の赤字、国富が削り取られ続けているのに、黒田日銀総裁は利上げを頑固に拒んでいる。...続きを読む ≫

  8. 不動産事情

    少子化で親から相続した土地建物が二軒ある、三軒あるのでと弊社に相談に来られる。また、使わない別荘地を処分したいとか、死亡による相続人から処分を依頼される。...続きを読む ≫

  9. 土地の考察

    「労賃、利潤、および地代を各自の所得源泉とする。単なる労働力の所有者、資本の所有者、および土地の所有者、すなわち賃労働者、資本家、および土地所有者は、資本主義的生産様式にもとづく近代社会の三大階級を形成する。...続きを読む ≫

  10. 賃金改訂と経営理念

    今年も悩む賃金改訂の時期が来た。ここ数年は基本線は社長が創るので私は気が楽であるが、会長になって6年になる改訂作業、社長の判断に大きな齟齬はない。弊社の給与体系は、基本給の号級と職能給からなっており、その他に各種資格手当てと役職給が加味される。...続きを読む ≫

  11. ありがとう「ねっとわーく京都」

    人見建設株式会社 代表取締役会長 人見 明 ねっとわーく誌休刊の報に接し、鋭い切り口で京都の住民運動・自治体運動を励まし、大きな役割をはたされた一時代が断たれるのは残念でなりません。...続きを読む ≫

  12. 看板を揚げた

    新型コロナ第3波目前の昨年11月25日、寺町通りに面した本社正面の瓦下屋根上に掲げた欅一枚板看板の除幕式を行なうことができた。式は、三密をさけるために歩道上で半時間とし、全社員が参加出来るように月一回集まれる給与日に催した。...続きを読む ≫

  13. 銘木倉庫のオープン

    待望の銘木展示場が7月上旬に完成し、7月18・19日お披露目展示会を催すことができた。...続きを読む ≫

  14. 空き家の流通活用

    市の委託で空き家相談員を5年間やってきた。京都の空き家率は14%、11万戸をこえて久しい。一向に改善しない個々の空き家が抱える深刻な問題と制度上の欠陥が見えてきた。かつて依頼が来た伏見区の空き家を、有効活用できた案件の解決には10年かかった。...続きを読む ≫

  15. 100年企業に認定されるか

    今年71歳になる私は、父や爺さんから、創業は大正7年(1918年)と聞かされていた。となると今年は創業100年なので、記念事業をしたいと四代目の息子と相談しているこの頃である。京都府には100年企業を認定する制度がある。...続きを読む ≫

  16. 太陽光発電

    私たちの暮らしや経済は、石油や石炭、天然ガスなど化石燃料にその多くを頼っている。日本は、エネルギー自給率6%であるが、太陽や風・水・森林をはじめとする自然の中にある豊富な再生可能エネルギー資源が活用されずにある。...続きを読む ≫

  17. 法人設立20周年におもう

    世の中は何事につけ一定の周期で回っているように思われる。人生50年と言った前時代、100年を一世紀とした西洋文明、1000年をミレニアムという舌を噛みそうな年を数年前にむかえた。私の会社は今年、12月28日が20周年にあたる。...続きを読む ≫

  18. 水上先生との出会い

    水上先生が9月8日早朝、85歳6ヵ月の偉大な生涯をとじられた。16年前の夏、陶芸家の日置さんから、知人が京都の不動産物件を探しているので会ってほしいと言われ、百万遍のある喫茶店で待ち合わせることになった。...続きを読む ≫

  19. 森は地球環境を守る化学工場

    現代文明は植物の化石燃料を使って、地球に大量の二酸化炭素(CO2)を放出してきました。人類が出現した四〇〇万年前から産業革命前までの大気中の二酸化炭素濃度は280ppmであったものが現在では360ppmと増えました。...続きを読む ≫

  20. 見知らぬ遺産

    「人見さん、今すぐ来ていただけますか?」と懇意な司法書士の女史先生からの電話。取り敢えずかけつけると一人の老婦人が応接室におられた。不安げな面持ちでちょこんと座っているその方に簡単にご挨拶して事情を伺うと次のような話である。...続きを読む ≫

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