2024年2月 左京区下鴨 木造平屋建伝統住宅新築
国産材のみ使用した伝統住宅
建物詳細
座敷
座敷の一間床(とこ)天井は四国山奥の魚梁瀬(やなせ)
床壁上部の幕板は8寸の赤杉柾目板
床框は5寸厚の鉄刀木(たがやさん)
天井回り縁は赤杉、竿は赤杉1寸角を猿の顔の5角形である猿頬(さるほう)に加工
天井板は秋田杉中杢天井板の一級品で、いなご金物(いなご型した重ね合わせ金物)留め
長押は吉野赤杉4寸柾目板を北山絞丸太に真のまくらさばき仕口(丸み回りに3方取り付ける)
畳表は熊本産
仏間入り口の襖片引き仕舞の垂れ壁止めは、刀刃(はっかけ)の半円型玄関
玄関土間一坪天井は二重回り縁の1尺角格縁36枚組の天井
猿棒に加工した竿が一尺間隔で5本交差させる胴付きは、面腰として36枚の杉杢目出し鏡板を市松張り
玄関式台は欅一枚厚板、欅上がり框と色柄を揃え、床板は桧1寸8分厚板を5枚並べた
玄関柱角には風情を楽しもうと、一輪挿しが飾れる小さな棚を取り付けた
玄関腰壁は杉杢目広幅板に煤竹押さえ、玄関戸レール石は黒御影石
玄関ホール天井は、1尺5寸角格縁天井で同じく猿頬に加工した竿をと3本交差させて16枚の杉杢目出し鏡板小屋丸太組天井のLDK
屋根断熱材の下に桧無節フローリング羽目板
壁丸太組上部は漆喰塗り、梁下はじゅらく壁、腰下は桧無地羽目板横張り広縁
間幅の広縁勾配天井は黄色味をおびた木曽桧節付き羽目板、床は白っぽい桧無節フローリングに、壁は明るい目のじゅらく塗り
広縁外に物干し場として、一間幅のぬれ縁を手摺り付きで、一等桧材に防腐自然塗料のキシラデコールを塗り付けて防腐処理切り妻むくり屋根
三河産の燻し瓦、南面には一文字軒先瓦、棟は熨斗(のし)5段積みにす丸棟瓦